本センターについて

代表理事挨拶

 一般財団法人大学教育質保証・評価センターは、2020年度より機関別認証評価業務をスタートし、今年度(2024年度)で5年目を迎えます。

 過去4年間の評価業務で、公立大学49大学の機関別認証評価を実施しました。認証評価業務を始めた2020年度はコロナパンデミックの時と重なり、緊急事態下での業務開始でした。それから4年間、本センターが掲げた「大学が行う教育研究の質を保証するための評価を行い,またその評価を通じて大学の教育研究の質の向上に資すること」を目標に業務を行ってきました。

 本センターが行う認証評価の特色は、①大学評価基準として3つの基準(基準1:法令適合性の保証、基準2:教育研究の水準の向上、基準3:特色ある教育研究の進展)を設定していること、②受審大学に対して、大学が行う自己点検・評価をまとめて記載する独自の記載方式(フォーマット)である点検・評価ポートフォリオを採用していること、そして③基準3に関して、実地調査において多面的なステークホルダーが参加する「評価審査会」を導入していることです。

 4年間にわたる評価に携わる経験を通して、本センターが目指した新たな評価方法の可能性と妥当性、そして評価作業の効率化に手ごたえを感じています。

 とりわけコロナ禍で実施された実地調査においては、当初の計画には想定されていなかった新たなツール(オンライン)を導入し、その可能性を追求してきました。4年間を振り返る受審大学、評価委員及び関係者からのアンケートに基づく本センター独自のフィードバック・ノートでも今後への課題と併せてその有効性が評価されています。

 本センターは、2004年に認証評価制度が導入されてから16年後の、第3期の3年目に認証評価機関として機関別認証評価事業に参加しています。認証評価事業が7年間を1期間と捉えると未だ経験が十分とは言えませんが、既存の多くの他機関が参加する認証評価機関連絡協議会や高等教育質保証学会等に参加する等、他機関と連携し、情報を共有することを通して多くの大学に選ばれ、受審いただけるよう本センター自身のより良い認証評価機関としての質保証を進めていきたいと思っています。

 関係者の皆様のご指導、ご協力を今後ともよろしくお願いいたします。

一般財団法人大学教育質保証・評価センター代表理事 近藤倫明

(2024年6月)



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